IMOZURU ワンショット自律調査

1 入力から、資金の流れを芋づる式に自動追跡して報告書まで生成

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IMOZURU とは

IMOZURU は、1 つのアドレス(または トランザクション)を起点に、スキャン → グラフ取り込み → 終点探索 → 次に辿るノードの選定 → 遡上を止めるかどうかの判断 → 調査報告書 PDF + 調査ケースの自動生成までを、人の操作なしで順に実行する調査エージェントです。

要点は「検知ルールが増えた」ことではなく、分析官がツールの上で手作業として繰り返してきた工程 — 結果を見て次に辿る先を決め、意味のない先で打ち切り、辿った経路を報告書に書き起こす — を製品側が実行することにあります。

  1. 起点の解決 — 入力されたアドレス / TX ハッシュから調査対象を確定
  2. スキャン — 起点をスキャンし、検知結果と取引相手を取得
  3. グラフ取り込み — 取引関係をグラフに取り込み、経路として辿れる状態にする
  4. 終点探索 — 資金が最終的に到達している先(取引所・ブリッジ等)を探索
  5. 次ノードの選定 — 候補の中から次のホップで辿るアドレスを選ぶ
  6. 遡上停止の判断 — 続ける価値があるかを判断し、無ければ打ち切る
  7. 報告書生成 — 調査報告書 PDF を生成し、調査ケースを自動作成
ブリッジを経由した痕跡が残っていない場合でも、チェーンを跨いで関連するアドレスを関連づけて探索します。

実走の記録

2026 年 8 月、当社が発見・公表した約 8 億円規模のアドレスポイズニング・ネットワークを起点に実行した際の記録です。

  • 1 入力から約 12 分で 71 アドレスを自律発見
  • うち終端(それ以上遡上しない到達点)57 件 / インフラ 5 件
  • 同一運営者の「確認済み」判定 4 件

件数と所要時間は対象ネットワークの形・外部データ提供元の応答状況・与えた予算によって変わります。同じ入力でも常に同じ件数になるとは限りません。

使い方

  1. サイドバーから「IMOZURU 調査」を開きます(/account/imozuru)
  2. 「アドレス」または「TX ハッシュ」を選び、チェーンを選択します(Auto を選ぶと入力から自動判定)
  3. 起点となるアドレス / TX ハッシュを入力します
  4. 必要に応じて「深堀りモード」を有効にします
  5. 「調査開始」を押すと、進捗がステップ単位でライブ表示されます
  6. 完了後、調査報告書 PDF のダウンロードと、自動生成された調査ケースへのリンクが表示されます

対応チェーン

Bitcoin / Ethereum / Polygon / BNB Smart Chain / Base / Arbitrum / Optimism / Avalanche / Kaia / Solana の 10 チェーン。Auto を選ぶと入力形式からチェーンを推定します。

深堀りモード

既定は「素早く終わる」側に振った予算で走ります。深堀りモードを有効にすると、時間予算・ホップ数・スキャン数の上限がいずれも広がり(時間予算 10 分・最大 5 ホップ・最大 100 スキャン)、より遠く・より広く追跡します。完了まで 10 分程度かかることがあります。

進捗の見方

実行中は各ステップが順に表示されます。連続するスキャン / 取り込みは「ホップ展開」としてまとめられ、意思決定にあたるステップ(次ノードの選定・遡上停止の判断・報告書叙述)は常に 1 行で表示され、AI が判断したステップには AI バッジが付きます。個別の操作がタイムアウトした場合はその旨がバッジで示され、その操作をスキップして調査は続行します。

調査履歴

画面下部の調査履歴から、過去の調査を開き直して同じ内容を再表示できます。報告書 PDF の再ダウンロード、調査ケースへの遷移、調査の削除もここから行えます(調査を削除しても、自動生成された調査ケースは残ります)。

出力の読み方

IMOZURU の出力は「機械が観測した事実」と「AI が書いた解釈」を混ぜません。読むときは必ずこの区別を先に確認してください。

AI 生成 / 機械抽出のラベル

調査報告書は 8 章構成で、各章の見出しに「AI 生成」または「機械抽出」のラベルが付きます(同一運営者が検出された調査ではその章が加わります)。

AI 生成

解釈を含む参考情報です。読みやすさのために文章化されていますが、そのまま事実として引用しないでください。

機械抽出

オンチェーンで観測した事実です(取引ハッシュ・アドレス・ホップ距離など)。法的手続や届出に用いる際は、この部分を原典として裏取りしてください。

内容区分
調査概要調査全体の要約AI 生成
時系列ホップごとの展開の時系列AI 生成
資金フロー叙述資金の動きの説明AI 生成
芋づる系図(探索経路)資金フロー図 + 発見の親子関係。ネットワーク資金規模の表を含む機械抽出
同一運営者の同定該当が 1 件も無い調査では章ごと出ません機械抽出
リスク指標抽出されたリスク指標AI 生成
証拠トランザクション各ノードの発見根拠となった取引機械抽出
到達点(終端ノード)遡上を止めた到達先の一覧機械抽出
生成メタデータ叙述の生成主体・モデル・版数・内容ハッシュ機械抽出

同一運営者の同定

複数のアドレスが同じ運営主体に属すると考えられる場合、報告書に「同一運営者の同定」章が出ます。判定は 2 つの帯に分かれます。

  • 確認済み — 同一のアドレスが複数のチェーンで自ら取引を発信していることを直接観測したものです。ブリッジの痕跡には依存しません。
  • 推定 — 状況証拠を合成した結果であり、断定ではありません。裏取りの出発点として扱ってください。
確信度スコアは確率ではありません。「80」は「80% の確率で同一運営者」という意味ではなく、どのシグナルがいくつ揃ったかの相対的な強さを表す内部指標です。スコアの大小だけを根拠に結論を出さないでください。

ネットワーク資金規模

報告書には資金規模の 3 指標が載ります。いずれも「観測できた取引だけを集計した下限値」です。観測できなかった経路、金額の出所が取れないエッジは含まれません。

指標定義注意
起点スループット起点アドレスの送金額 + 受金額入って出た資金は 2 回数えます
観測フロー総量系図の各エッジ(親 → 子)のフロー額の合計ホップをまたぐ資金を重複計上します。正味の通過量ではありません
終端到達額取引所・DEX ルーター等の終端に入った額換金・退避された額の下限とみなせます

「被害総額」という語は使いません(定義が一意に定まらないため)。USD 表示は調査時点のレートによる概算換算であり、換算できなかった資産は資産名のまま残します。

終端(遡上停止)の意味

取引所・DEX ルーター・ブリッジに到達した時点で、その枝の探索は打ち切られます。巨大なハブをそのまま展開すると、無関係なトラフィックが大量に流入して調査が壊れるためです。

  • 取引所への到達 — KYC 情報の照会先になり得ます。通常はここが調査の到達点です。
  • DEX ルーターへの到達 — 照会先にはなりません。スワップ後の資金は送金元自身に戻るため、追跡はルーターを通過した後の出力先で継続する必要があります。
  • ブリッジへの到達 — 対岸のチェーンでの追跡に切り替える必要があります。

終端に到達したことは「そこで資金が消えた」ことを意味しません。次に誰へ照会するか / どこで追跡を再開するかを示すマーカーとして読んでください。

調査ケースと STR への接続

調査が完了すると、発見したアドレスをまとめた調査ケースが自動生成されます。ケースには各アドレスの系図(どのアドレスから、何ホップ目に、どんな理由で発見されたか、根拠となった取引ハッシュ)が残るため、後から発見の経緯を検証できます。

  • 調査対象・取引所 / インフラ・終端群が役割ごとにグルーピングされ、件数の多い終端群は畳まれた状態で表示されます
  • ケース内のアドレスをまとめて再スキャンできます(成功分のみクォータを消費)
  • ケース単位の統合 PDF を生成できます
  • Enterprise プランでは、疑わしい取引の届出(STR)支援パッケージ — 証跡 PDF + docx + 43 列 CSV — に接続できます

プランと制限

IMOZURU は Business プラン以上でご利用いただけます。

プランIMOZURU
Free / Starter / Pro
Business($99.99/月)
Enterprise
  • クォータ — 調査中に実行したスキャンの件数分だけ、月間スキャンクォータを消費します。エラーやタイムアウトになったスキャンは計上しません。残クォータが 0 の場合は調査を開始できず、残クォータが少ない場合はスキャン上限がその範囲に丸められます。
  • 有界性 — 探索は時間予算・ホップ数・スキャン数の三重のガードで必ず有界です。加えて個々の操作にもタイムアウトがあり、いずれかが遅い場合はその操作をスキップして調査は完了まで進みます。
  • 堅牢性 — 判断に用いる AI が全て失敗した場合でも、ルールベースの判断に自動的に切り替えて調査を完走し、報告書を生成します。

よくある質問

IMOZURU は具体的に何を自動化しますか?

分析官が手で行っていた調査ループそのものです。スキャン結果から次に辿るアドレスを選び、意味のない先で打ち切り、辿った経路を報告書に書き起こすまでを、1 入力から自律実行します。検知ルール単体の実行ではありません。

どのプランで使えますか?スキャンクォータはどう消費されますか?

Business プラン以上でご利用いただけます。調査中に実行したスキャンの件数分だけ月間スキャンクォータを消費し、エラーやタイムアウトになったスキャンは計上しません。残クォータが 0 の場合は調査を開始できません。

報告書の「推定」はどこまで信頼できますか?

「推定」は状況証拠を合成した結果であり、断定ではありません。裏取りの出発点として扱ってください。直接観測に基づくものは「確認済み」と明示され、確信度スコアは確率ではなく相対的な強さを示す内部指標です。

なぜ取引所や DEX ルーターで探索が止まるのですか?

巨大なハブをそのまま展開すると無関係なトラフィックが大量に流入し、調査が成立しなくなるためです。ただし DEX ルーターは KYC 情報の照会先ではありません。追跡はルーターを通過した後の出力先で継続する必要があります。

報告書の資金規模は被害総額ですか?

いいえ。3 つの指標はいずれも観測できた取引だけを集計した下限値です。特に観測フロー総量はホップをまたぐ資金を重複計上します。USD 表示も調査時点のレートによる概算換算です。

調査は必ず終わりますか?

はい。探索は時間予算・ホップ数・スキャン数の三重のガードで有界であり、個々の操作にもタイムアウトがあります。判断に用いる AI が全て失敗した場合もルールベースの判断に切り替えて完走し、報告書を生成します。

特許について

当社の検知技術のうち、インサイダー取引検知(公表前時間窓分析)、ML 判定ゲート、クロスチェーン資金追跡・同一運営者推定について、2026 年 7〜8 月に計 4 件を特許出願しました(審査係属中)。

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