AIエージェントからChainAnalyzerを使う

MCPサーバー+Agent Skillで、アドレスのAMLリスク判定・制裁照合・資金追跡をAIエージェントに任せる

APIキーはFreeプランを含む全プランで発行できます。Freeプランは月10スキャンまで無料で、sanctions_check・check_address_risk・trace_transaction・detect_coinjoin・cluster_walletの5つを試せます。batch_screeningはStarter以上(1回あたり最大50アドレス、Starterは10アドレスまで)、bridge_flow_traceはBusiness以上のプランで使えます。x402モードではプランに関係なく全ツールを呼べます。

使えるもの

ChainAnalyzerのMCPサーバー(npmパッケージ「chainanalyzer-mcp」、MITライセンス)は、12チェーン・76以上の検知ルール・ML異常スコア・グラフ分析を、次の7つのツールとしてAIエージェントに提供します。あわせて配布しているAgent Skill(SKILL.md)が、どのツールをどの順番で呼ぶかをエージェントに教えます。

ツール内容対象x402価格
sanctions_checkOFAC・EU・UK・UN・JFSAなどの制裁リストとScamDBの照合全12チェーンのアドレス$0.50
check_address_riskAMLリスクスコア(0〜100)・リスクレベル・検知結果と根拠・ML異常スコア全12チェーン$1.00
trace_transactionトランザクションの資金フロー追跡+ML異常検知トランザクションハッシュ(チェーン指定可)$3.00
detect_coinjoinCoinJoin・ミキシング・タンブリングのパターン検出Bitcoinのみ$1.00
cluster_walletグラフ分析による同一主体と推定される関連アドレスの特定アドレス(チェーン指定可)$2.50
batch_screening最大50アドレスの一括AMLスクリーニング全12チェーン$5.00
bridge_flow_traceブリッジをまたぐ資金追跡。NEAR Intents・Wormhole・Stargate・Across・deBridge・Hop・Synapseのソルバーを検出EVMチェーン+Solana+Kaia$3.00

価格はx402(従量課金)モードの1回あたりの金額です。APIキーで呼び出す場合は、1回の呼び出しごとに月間スキャン枠を1件消費します。

Claude Codeに導入する(プラグイン)

Claude Codeでは、MCPサーバーとAgent Skillを1つのプラグインとしてまとめて導入できます。Claude Codeの中で次の2行を実行してください。

/plugin marketplace add rascal-3/chainanalyzer-mcp
/plugin install chainanalyzer-aml@chainanalyzer

続けて、Claude Codeを起動するシェルの環境変数にAPIキーを設定します。プラグインはここから読み込みます。

export CHAINANALYZER_API_KEY=tfk_...
# or, pay per request with USDC (no account):
# export X402_PRIVATE_KEY=...

設定後にClaude Codeを再起動し、「このアドレスは制裁対象?」のように聞くと、エージェントがスキルに沿ってツールを呼び出します。

ほかのAIエージェントに導入する

Cursor・Codex CLI・Gemini CLI・OpenClawなど、SKILL.mdを読むエージェントでも同じスキルを使えます。手順は2つです。

1. スキルを入れる: GitHubリポジトリのskills/chainanalyzer-aml/フォルダを、エージェントのskillsディレクトリにコピーします。次のコマンドでも導入できます。

npx skills add rascal-3/chainanalyzer-mcp

2. MCPサーバーを設定する: エージェントのMCP設定(Claude Desktopならclaude_desktop_config.json)に次を追加します。Node.js 18以上が必要です。

{
  "mcpServers": {
    "chainanalyzer-aml": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "chainanalyzer-mcp"],
      "env": {
        "CHAINANALYZER_API_KEY": "tfk_..."
      }
    }
  }
}

スキルを読まないMCPクライアントでも、MCPサーバーだけで7つのツールは使えます。その場合、ツールの選び方や呼ぶ順番はエージェント任せになります。

認証

認証方法は2つから選べます。

APIキー(全プラン・Free含む)

chain-analyzer.comにログインし、「設定」→「API Keys」からtfk_で始まるAPIキーを作成して、CHAINANALYZER_API_KEYに設定します。APIキーはFreeプランを含む全プランで発行でき、ツールを1回呼ぶごとに月間スキャン枠を1件消費します。

プランリクエスト上限
Free10リクエスト/分(月10スキャン)
Starter30リクエスト/分
Pro60リクエスト/分
Business120リクエスト/分
Enterprise300リクエスト/分

月間スキャン数の上限はプランごとに異なります。最新の内容は料金ページを確認してください。 料金ページ

x402(アカウント不要・従量課金)

アカウントを作らずに、BaseまたはSolana上のUSDCで1回ごとに支払うこともできます。X402_PRIVATE_KEYにウォレットの秘密鍵を、X402_NETWORKにbaseまたはsolanaを設定します。支払い用には少額だけ入れた専用ウォレットを使ってください。

"env": {
  "X402_PRIVATE_KEY": "your_wallet_private_key",
  "X402_NETWORK": "base"
}

x402の詳細

スキルがしていること

MCPサーバーはツールを提供するだけで、いつ・どれを・どの順番で呼ぶかは決めません。Agent Skillはその判断をエージェントに渡します。

  1. アドレス形式からチェーンを判定

    bc1・1・3で始まればBitcoin、Tで始まる34文字ならTRON、rで始まればXRP、Base58の32〜44文字ならSolana、0x+40桁ならEVMと判定してから呼び出します。EVMはどのチェーンか形式だけでは決まらないため、指定がなければEthereumとして扱い、そのことを回答に明記します。Base58のアドレスは大文字・小文字を変えません。

  2. 安いツールから順に

    まずsanctions_check、次にcheck_address_riskを呼びます。制裁リストに該当すれば、その時点で報告します。cluster_wallet・trace_transaction・bridge_flow_traceに進むのは、リスクがmedium以上のとき、検知結果にミキサーやブリッジが出たとき、または利用者が資金の追跡を求めたときだけです。

  3. 費用がかさむ前に確認

    x402モードで1回のやり取りが約$5を超えそうなとき(追跡を何本も走らせる・一括スクリーニングなど)は、実行前に利用者へ確認します。

  4. 根拠から報告

    回答は「リスクレベル・スコア・制裁の有無」の1行から始め、続けて検知結果の根拠(トランザクションハッシュ・相手先のラベル・金額)を示します。次の対応は利用者の社内方針に沿った選択肢(監視継続・追加確認・エスカレーション)として示し、届出の要否を決めつけません。「safe」の結果を安全の保証としては扱いません。

制約

  • bridge_flow_traceの対象はEVMチェーン・Solana・Kaiaです。TRONとXRPには対応していません。
  • detect_coinjoinはBitcoin専用です。
  • リスクスコアは公開台帳上のデータだけに基づきます。KYC情報やオフチェーンの情報は含みません。
  • 結果はオンチェーンの根拠を伴うリスク指標であり、法的な判断ではありません。最終的な判断は利用者のコンプライアンス担当者が行ってください。
  • 検知がないことは、そのアドレスが正当であることの証明にはなりません。

掲載先

  • 公式MCP Registry — io.github.rascal-3/chainanalyzer-mcp
  • npm — chainanalyzer-mcp
  • Smithery — スキル「rascal-3/chainanalyzer-aml」
  • Glama — 品質スコアA
  • GitHub — rascal-3/chainanalyzer-mcp(ソース・SKILL.md・README)

関連ドキュメント

APIキーを作成して試す

Freeプランなら費用はかかりません。アカウントを作成し、「設定」→「API Keys」でキーを発行すれば、すぐにエージェントから呼び出せます。

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