2026年8月1日
暗号資産のインサイダー取引検知 — 公表前時間窓の分析(特許出願中)
ChainAnalyzerに暗号資産のインサイダー取引検知が正式搭載されました。 企業への所属とトークンとの利害関係をタグとして登録し、スキャン時に交差照合。さらに 公表前時間窓検知により、重要な開示イベントの公表前ウィンドウ内に行われた取引を CRITICALへ自動昇格します。 本検知手法は特許出願中です。
何を検知するのか
インサイダー取引の疑いは、単発の取引だけを見ても分かりません。ChainAnalyzerは2段階で照合します。
- 関係性の照合 — 「この人物・ウォレットはどの企業に関係しているか」(所属タグ)と 「そのトークンはどの企業のインサイダー情報に影響されるか」(対象トークンタグ)を交差照合し、 利害関係のあるウォレットによる対象トークンの取引を検出します。
- 公表前時間窓の照合 — 決算・提携・上場などの開示イベントを登録すると、 公表時刻から遡ったウィンドウ(既定30日)内の取引をCRITICALに昇格。 「公表の何日前に・何回・どちら向きの取引があったか」を判定し、 窓内の取引そのものを証拠トランザクションとして添付します。
個人識別情報を取得しない設計
本機能は氏名・口座情報などの個人識別情報を一切取得しません。 利用者が自ら付与したタグとオンチェーンの公開データのみを照合対象とする設計で、 調査部門が扱いやすいプライバシー配慮型のモニタリングを実現しています。 この監視手法を含む中核技術は特許出願中です。
なぜ今か — 金商法改正の先取り
日本では金融商品取引法の改正により、暗号資産にもインサイダー取引規制が及ぶ方向で議論が進んでいます。 規制が施行されてから体制を作るのではなく、施行前の今から取引モニタリングの運用を始められることが、 交換業者・発行体・調査部門にとっての備えになります。
使い方
- アカウントの「インサイダーイベント」画面で開示イベント(タイトル・公表日時・対象・ウィンドウ日数)を登録
- 所属タグ・対象トークンタグを付与(タグは利用者ごとに独立で、他の利用者には見えません)
- あとは通常のスキャンだけ — 交差照合と時間窓判定が自動で走り、検知結果に証拠付きで表示されます
※ 本機能は取引の疑わしさを示す参考情報を提供するものであり、インサイダー取引該当性の法的判断や 届出要否の判断は利用者側で行ってください。