2026年10月18日

Agent Skill+Claude Codeプラグイン公開 — ChainAnalyzerのAMLを1ステップで導入、APIキーは全プランで発行可能に

TL;DR — ChainAnalyzerのMCPサーバー(chainanalyzer-mcp v1.5.0)に、AIエージェント向けのAgent Skillが加わりました。Claude Codeでは2行のコマンドで、MCPサーバーとスキルをまとめて導入できます。Cursor・Codex CLI・Gemini CLIなど、SKILL.mdを読むほかのエージェントでも同じスキルを使えます。あわせて、REST APIのキーをFreeプランを含む全プランで発行できるようにしました。7つのツールを、費用をかけずに試せます。

何が変わったか

これまでもMCPサーバーを設定すれば、AIエージェントからChainAnalyzerのツールを呼び出せました。ただ、MCPサーバーが渡すのはツールの一覧だけで、「どのチェーンとして調べるか」「どのツールから呼ぶか」「どこで止めるか」はエージェントの判断に任されていました。

今回公開したAgent Skill(Agent Skills仕様のSKILL.md)は、その判断の手順をエージェントに渡すものです。アドレスの形式からチェーンを判定し、安いツールから順に呼び、費用がかさむ前に利用者に確認し、結論より先に根拠を示す、という調査の進め方をエージェントが毎回同じように守ります。

どんな方に役立つか

  • コンプライアンス担当者の方は、取引相手のアドレスを貼って「制裁対象か、リスクはどの程度か」と聞くだけで、制裁照合とリスク判定の結果を、トランザクションハッシュや相手先ラベルなどの根拠つきで受け取れます。
  • AIエージェントを開発している方は、AMLスクリーニングの呼び出し順や費用管理を自前で書かずに、スキルとMCPサーバーを組み込むだけで済みます。
  • まず試してみたい方は、FreeプランのAPIキー(月10スキャン・10リクエスト/分)で、制裁照合・リスク判定・トランザクション追跡・CoinJoin検出・ウォレットクラスタリングの5つのツールを試せます。一括スクリーニングはStarter以上、ブリッジ追跡はBusiness以上のプランで使えます。

導入方法

Claude Codeの場合(プラグイン)

Claude Codeの中で次の2行を実行すると、MCPサーバーとスキルがまとめて入ります。

/plugin marketplace add rascal-3/chainanalyzer-mcp
/plugin install chainanalyzer-aml@chainanalyzer

続けて、Claude Codeを起動するシェルの環境変数にCHAINANALYZER_API_KEYを設定してください。アカウントを作らずにUSDCで1回ごとに支払いたい方は、代わりにX402_PRIVATE_KEYを設定します。

ほかのAIエージェントの場合

GitHubリポジトリのskills/chainanalyzer-aml/をエージェントのskillsディレクトリにコピーするか、npx skills add rascal-3/chainanalyzer-mcpで導入し、MCPサーバーを次のように設定します。

{
  "mcpServers": {
    "chainanalyzer-aml": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "chainanalyzer-mcp"],
      "env": {
        "CHAINANALYZER_API_KEY": "tfk_..."
      }
    }
  }
}

聞き方の例

  • 「このアドレスは制裁対象?0x...」
  • 「このTRONアドレスのAMLリスクを調べて、根拠も出して」
  • 「このBitcoinトランザクションの資金の流れを追って、ミキシングの痕跡がないか見て」
  • 「この20件のアドレスを一括でスクリーニングして」
  • 「このアドレスからブリッジ経由で出ていった資金を追って」

7つのツール

  • sanctions_check($0.50)— 制裁リストとScamDBの照合
  • check_address_risk($1.00)— AMLリスクスコア・検知結果・ML異常スコア(全12チェーン)
  • trace_transaction($3.00)— トランザクションの資金フロー追跡
  • detect_coinjoin($1.00)— CoinJoin・ミキシングの検出(Bitcoinのみ)
  • cluster_wallet($2.50)— 同一主体と推定される関連アドレスの特定
  • batch_screening($5.00)— 最大50アドレスの一括スクリーニング
  • bridge_flow_trace($3.00)— ブリッジをまたぐ資金追跡(EVMチェーン・Solana・Kaia)

金額はx402(従量課金)モードの1回あたりの価格です。APIキーで使う場合は、1回の呼び出しごとに月間スキャン枠を1件消費します。v1.5.0では、bridge_flow_traceがツール一覧に正しく登録されるよう修正しました。

APIキーは全プランで発行可能に

REST APIのキー(tfk_で始まるキー)を、Freeプランを含む全プランで発行できるようにしました。プランごとのリクエスト上限は、Freeが10リクエスト/分、Starterが30、Proが60、Businessが120、Enterpriseが300です。APIで行ったスキャンは、Web画面と同じ月間スキャン枠から消費されます。

技術メモ: スキルが決めていること

  • チェーンの判定 — bc1・1・3で始まればBitcoin、Tで始まればTRON、rで始まればXRP、Base58の32〜44文字ならSolana、0x+40桁ならEVM。EVMは形式だけではチェーンが決まらないため、指定がなければEthereumとして扱い、そのことを回答に書きます。
  • 安い順 — まず制裁照合($0.50)、次にリスク判定($1.00)。制裁に該当すればそこで報告し、クラスタリングや資金追跡に進むのはリスクがmedium以上のときか、利用者が追跡を求めたときだけです。
  • 費用の確認 — x402モードで1回のやり取りが約$5を超えそうなときは、実行前に利用者に確認します。
  • 根拠から報告 — 結論の1行のあとに検知の根拠を並べ、次の対応は社内方針に沿った選択肢として示します。「safe」の結果を安全の保証としては扱いません。

結果は公開台帳上のデータに基づくリスク指標であり、法的な判断ではありません。詳しい手順と制約はAIエージェント向けドキュメントにまとめています。

掲載先

試すのに費用はかかりません。無料アカウントを作成し、「設定」→「API Keys」でキーを発行すれば、すぐにエージェントから呼び出せます。業務での利用をご検討の方は、お問い合わせからご連絡ください。

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